1.親が決めつけない
一つ目の習い事選び方のコツは「親が勝手に決めつけない事」です。子どもの習い事を決めるときに重要な事は「Must(絶対、必ず)」にしてはいけません。「mustで野球をやらせる!」「mustでピアノをやらせる」とすると子どもの自分事にできず、途中で嫌になってしまうか、飽きてしまうケースがほとんどです。そこで大切なのは「レコメンド(おすすめ)」することです。ただ、単に「おすすめ」するのではなく、子どもの「普段の行動や趣味」をよく観察したうえでおすすめすることが重要になります。
例えば、皆さんも一度はAmazonでの買い物を使ったことがあるのではないでしょうか?一度、何か商品を購入すると「この商品を買った方には○○もおすすめです」という宣伝が出てきますよね。そうすると、ついつい合わせて購入してしまうこともあります。これは、普段の購入傾向や趣味を把握して「おすすめ」してくれているのです。これと同様のことを親が子どもにしてあげてください。
例えば、テレビでサッカーの日本代表戦を親子で一緒に見ていて
「はしゃぎながら一生懸命応援していた」とすると「近くのサッカー教室に一緒に見学に行ってみない?」というように「おすすめしてあげる」ことが大切です。他にも、アーティストのマネをしてテレビの前で踊っている子の場合であれば「ダンス教室」や「音楽教室」に行ってみる??と誘ってみるのもいいですね。このようにあくまで、親は「おすすめ役」で子どもを主体にしてあげることが重要です。それもこれも、普段から子どもの趣味や興味のあることを把握してあげられているかにかかってきます。
2.普段の生活から興味関心を見出す
子どもの習い事選びや決め方で重要なのは、子どもが熱中できることを見つけてあげることです。子どもは物事に熱中することで大きく成長します。そこで身に着いた、集中力は、例えば、受験や部活、社会人になってからも大きく良い影響をもたらします。その熱中できることを見つけるためには、普段の行動から興味がありそうなことを見極めてあげることです。
例えば、楽器のおもちゃを凄く触っているようであれば、ピアノ教室の体験に。サッカーボールを触っているようであれば、サッカー教室に。絵を描くのが好きであれば、お絵描き教室や書道教室に行ってみるのもいいでしょう。
3.幼少期は専門性よりも多様性を重視
特に小学校入学までは、一つの習い事に特化させるよりは、多くの経験や体験をさせることがおすすめです。それには2つの理由があります。1つは、興味関心の可能性を広げることです。子どもはひょんなことから、急に熱中することもあります。
例えば、たまたま公園で行った親子のキャッチボールから野球が好きになりプロ野球選手になった方も。お正月におじいちゃんと対戦した将棋にはまって棋士になったかたもします。そのため、幼児期は多くのことを経験させて可能性を広げることが重要でしょう。
2つ目の理由はゴールデンエイジ期が関わります。ゴールデンエイジ期とは3歳から12歳頃までの神経系の成長が著しい時期を言います。この時期に多くの身体の使い方を学ぶといわゆる「運動神経が良い子」になりやすいです。そのため、幼児期に習い事を選ぶ際には、専門性に特化させるよりは身体全体を動かす習い事の方が良いでしょう。幼児期から小学生にかけてスイミングが人気NO1なのもこの理由ですね。